こんにちは!歌手&動画クリエイターの相良夏美です。
今回は、ちあきなおみさんの名曲「喝采」をCoverした時に感じたことを綴ります。
リクエスト頂いてから約半年に渡る格闘の末アップしたこの曲。その格闘の模様をご覧あれ。それでは、いってみよー!
伴奏を探そう!
Coverする曲目が決まったら、まずどの伴奏を使わせていただくかを考えます。
「歌ってみた」動画で使用する伴奏は、原盤のものを使うことは著作権上NGに当たるので、原盤以外の物を使用することとなります。
私は自分で伴奏を弾かない(弾けない)ので、どなたかが作ってくださった伴奏に頼る他ありません。
しかし、今はとっても便利な世の中なので、YouTubeを探せばそこかしこに無料で使用できる伴奏音源が見つかります。
流行りの曲だけでなく、昭和歌謡や演歌まである程度網羅されているので、有名な曲であれば割と見つかるのがとっても有難い…!!
伴奏には、カラオケのような打ち込み音源や、ピアノやギターの生演奏など様々な編成のものがあり、
さらに原曲とは異なったアレンジをしている音源もあるため、「どんなアレンジで歌おうかな」と考えるのも、自由度の高い歌謡曲Coverならではの悩みですね。
今回は原曲通りのカラオケと、しっとりしたアレンジのピアノ音源の2種類が見つかりました。
「しっぽり」か、「しっとり」か…
「原曲に近いアレンジの伴奏」と「ちょっと違ったアレンジの伴奏」のどちらを使うかで悩むことは多々あります。
それぞれのメリットやデメリットを挙げてみると、こんな感じ。
【原曲に近いアレンジの伴奏】
・聴いたときに「うわ~懐かしい!」と喜んでいただける確率が高い
・原曲の良さを、より忠実に伝えられる
・曲が自分に合っていないと違和感が目立つ
【ちょっと違ったアレンジの伴奏】
・より自分の声に合わせた表現が可能になる
・曲を新鮮な形で楽しんでいただくことができる
・原曲を聴き慣れた方にとっては、「なんか違うかも」となる場合もあり
この曲に関しては、原曲に近いアレンジで歌うよりも、しっとりとしたピアノ伴奏で歌う方が自分自身しっくり来ていたのですが、ピアノ伴奏が原曲とかなりかけ離れていたため、原曲をよく知る方が
「なんか思っていたのと違うな~」
と違和感を抱いてしまわないかが懸念点でした。
決め手は声質
私の声は、深みと艶のある ちあきなおみさんの声よりも細く明るく、音域が高いので、原曲の伴奏だと曲に負けてしまう感があったため、今回はしっとりとしたピアノ伴奏にすることにしました!
こうなったら、「原曲とは違うけど、このアレンジもなかなかいいよね」って言ってもらえることを目指します。
苦労したのも声質ゆえ
伴奏が決まったことは良いものの、なかなか思ったようにレコーディングが進みません(汗)
出だしの音域が低すぎて…(泣)
原曲キーだと、出だし「いつものように」は女性に出せる低音域のかな~り下の音になるため、多少掠れてしまうことは必至。
さらに「幕が開き」では音が1オクターブ上に飛びますので、テクニックが要求されます。
そしてさらに、そこでグッと来るような表現をして聴衆を惹き付けなくてはなりません。(出だしは大事です!)
低音苦手マンの私は、出だしのフレーズに大苦戦!
キーが低い場合にはキーを上げる場合も多々あるのですが、今回キーを上げてしまうとサビの部分がキンキンしてしまったので、やはり原曲キーで頑張るしかなさそうでした…!
冬頃からレコーディングを始めて、100回以上は録り直しを行い、やっとアップできたのが6月。
約半年間に渡る、長き戦いでした。
自分にとってはイマイチでも…
やっとアップ出来たことにほっとしながらも、出来に100%自信があったわけではなく、むしろ課題がたくさん残ったな…という認識だったので、楽しんでいただけるかとてもドキドキしていましたが、何とか楽しんでいただけた様子で安心しました!(暖かいコメント、ありがとうございます!)
自分では「え~これどうなん?」と思った動画でも、他の方から見たら「ええやん」と言っていただけることもしばしばあるので、100%の出来じゃなくても臆せずどんどんアップすることも大事かな!と思えました。
(それから、ウチの視聴者さん達はみ~んな優しい!!)
リクエストによって新たな領域にチャレンジ出来たことに感謝しつつ、低音克服の道は続きます。
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!