こんにちは!歌手&動画クリエイターの相良夏美です。
今回から、1本のCover動画が出来るまでの工程を紹介するシリーズを始めてみようと思います。
第一弾は、「選曲・レコーディング」について普段どのように進めているのかをざざっと書いていきたいと思います。
・「歌ってみた動画」をやってみたいけど、他の人がどうやって作っているか知りたい方
・「歌ってみた動画」をやっているけど、継続していけるような方法を知りたい方
・普段私の動画を見てくださっている方で、動画制作の裏側を見てみたい方
私はいわゆるMIX師さんや動画師さんに外注せず、全ての工程を一人で行っています。
録音機材やソフトなど、初期投資にお金はかかりましたが、一度投資してしまえば追加コストなくチャンネル運営ができるところが一人で行う場合の良いところですね。
さらに、編集などの勉強は必要になりますが、自分の思うように制作を進められるの楽しいなと思っています。
このシリーズでは制作の方法はもちろん、無理なく継続していける自分なりの工夫もシェアしたいと思っています。
もし制作について迷っている方がいらっしゃれば、少しでも参考になったら嬉しいです(*^^*)
1本の動画が出来るまでの全工程
とりあえず、1本の動画が出来るまでの工程はざっくり下記の通りです。
自分の歌いたい曲やいただいたリクエストを基にやりたい曲を選定し、録音します。
録音した歌と伴奏を混ぜて1つの音源に仕上げていきます。
仕上がった音源または仮音源に合わせて、実際に歌っている様子を撮影します。
撮影した動画と音源を合わせ、テロップや映像素材を挿入していきます。
動画のサムネイルを作成し、動画のアップロード設定をして完成!!
このような工程を、1本の動画につき3か月~半年ほどかけて行っています。
常に何曲か平行して制作を進め、出来上がったものから順に公開していくスタイルです。
今回はSTEP1「選曲・レコーディング」について書いていきます!
選曲
どの歌を歌おうか考えます。(そのままやないかい)
私は自分のスマホに、「歌いたい曲リスト」を作っています。
リストには、自分が歌いたいと思う曲はもちろん、視聴者さんからいただいたリクエスト曲も全て書き込んでいます。
その中から、季節柄や、今までアップした曲とのバランス(年代やジャンルなど)、自分の声で歌えそうか…などを考えつつ、録音する曲をロックオンします。(駄洒落じゃないぞ)
私のチャンネルのテーマ「昭和~平成の懐メロ」という軸はなるべくブレずに、なるべく自分も視聴者さんも好きな曲を選ぶことがポイントです!
また、その際には使用できる伴奏音源があるかどうかも重要になってきます。
便利な世の中になったもんで、YouTubeには無料で使用させていただけるカラオケ音源が多数存在しており、流行りの曲はもちろん、私のような懐メロCoverをしたいユーザーが使えるような曲も提供してくださる方がいらっしゃいます(神)
有料で作成していただくこともできますが、ちょいとお金がかかるので、今は無料で使わせていただけるものの範囲で選ぶようにしています。歌いたい曲はたくさん
いい感じの伴奏も見つかり、気合も高まったところで録音に移ります!
これは実際の防音室の中の風景。いつもここで歌っています!
「あれ、動画の風景と違くないか?」と思われた方もいるかと思いますが、
実は、歌と動画は別録りしております!笑
前述の通り防音室がないと歌えない家なのですが、防音室の中は狭すぎてカメラをセッティングするスペースがありません。また、一曲につき何十回も歌うので、動画も同時に録るとなるとデータの量が膨大になってしまうため、別録りした方が良いのです。
防音室の壁には、このような歌詞カードを貼っています。
初めて歌う曲も多いので、原曲の音程やリズム、歌詞の入れ方などをメモしておき、なるべく原曲通りに歌えるようにしています。
…が、それでも間違えることはたまにあります(;^_^A
防音室
我が家は賃貸の一軒家ですが、歌を歌うには何らかの防音処理が必要になるので、私は「OTODASU」という防音室を使っています。
簡易的な防音室ですが、これを使うと歌声がテレビの音くらいには抑えられるのでとても助かっています。マンションに住んでいた際にも使用していましたが問題ありませんでした!
また、ご近所迷惑対策と同じぐらい大事なことは、音声にノイズが乗らないようにすること。
防音室のお陰で、真夏の蝉ボイス、秋の虫ボイス、外の車の音などをシャットアウトできるほか、中に貼っている吸音材によって壁からの反響音を抑えることが出来ます。
これによってMIX作業が格段にやりやすくなり、仕上がりが綺麗になります!
ただし、木造のアパートなど隣の部屋の音が聞こえやすい環境だと防音性能的にちょいと弱いかもしれないので、その点はご注意を!
いいところ、不便なところも含めて、製品についてはまた改めて詳しくレビューしたいな~と思っています。
録音機材
録音に使用するマイク・オーディオインターフェース・ヘッドホン等についてはこちらの記事で紹介しています!
録音ソフト
音楽を録音・編集する際に使っているソフト、いわゆるDAWに関しては、私はCubase11Proを使用しています。
Cubaseは利用ユーザー数が多くメジャーなDAWなので、不明点があればググると解決策がすぐに出てきます。
さらに、MIXや編集に便利な機能もついているため、Proグレードを選びました。
実はメルカリで安くゲットできるので、費用を抑えたい方にはフリマアプリもおすすめです!
そして、私は歌うときにリバーブ(お風呂の残響みたいな響き)のエフェクトをうっすらとかけています。
好き嫌いはあると思いますが、私はこれを掛けた方が喉に負担がかかりにくく、歌いやすいと感じています。
そしてMIXするときにはエフェクトを全て外し、1から作っていく流れです。
Cubaseの機能の良いところや、使用しているプラグインソフトは次回の「MIX・マスタリング編」でご紹介します。
録音が完了するまでにかかる日数
歌動画の命、録音。
どんなにMIXが上手かろうと、編集が上手かろうと、録り音が良くなければ全て無に帰すぜ。
何回も録りながら試行錯誤するので、1曲につき何十回も歌います。(多い曲では100回を超えます!)
歌いなれた曲だと一日で完了することもありますが、歌いなれていない曲などの場合は半年近くかかったこともあります!笑
何回か歌ってみたけれど、どうもしっくり来ない場合は一旦歌うのをやめて、しばらく寝かせてみたりします。
寝かせた期間の間に何かがリセットされるなどして、次に歌うときにしっくり来ることも多いからです。
また、次の工程「MIX」の段階で「こいつはダメだわ」となるパターンもあります(涙)
全工程の中で、録音・MIXの工程が一番時間がかかっていると思います。
まとめ
と、いう感じで選曲・録音を日々行っております。
自分一人で選曲を行っていると、どうしても偏りが出てしまうのですが、皆さんからいただくリクエストのお陰で歌ったことのない曲に挑戦することが出来て、レパートリーが増えてとっても楽しいです!
月に2回の更新でお待たせしてしまうことも多々ありますが、これからもリクエストをお待ちしております♪
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!
次回は「MIX・マスタリング編」をお楽しみに!!